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虹の橋を戻って。


by gab_golden
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今朝のおめざ

今朝のおめざ_b0084506_8302347.jpg
目が覚めて家族が集まるキッチンに行くと、また実家のおかあさんが来てました。
朝からばびんかを迎えにきたみたいですが、ばびんかがやすやすと連れて帰れるとでも思っているんでしょうか?
低血圧なのでなかなか動けないわたしはガブ子です。
とりあえず食卓につき、ぴかスに言いました。
「きょうのおめざは?」
主人・ザ・ファンタジーは、さいきん居眠りばかりでわたしにミルクティーをいれるのをサボっているので、代わりになにか甘いものを食べるクセがついてしまったわたしは、ぴかスに抹茶白玉あずきゼリー(栗入り)を出してもらいました。
写真がひっくりかえせなくてわっるい!
暑くて面倒なだけです(バクショー!)。
中みを器にあけるとこんな感じです。
今朝のおめざ_b0084506_8304156.jpg
さっそく口に入れようと思ったその瞬間、主人・ザ・ファンタジアが目を覚まして鋭く言いました。
「あーーーーーーーがぶちゃーーーん? ものを食べるときにはちゃんとその声を聴けよーー?」

「いやだあーた、どうすれば抹茶白玉あずきゼリー(栗入り)の声が聞こえるの?」
「耳をかっぽじってから澄ませよーーー? 名前を聞くところから始めろよーーー?」
「あーた、抹茶白玉あずきゼリー(栗入り)の名前を聞くにはいったいどうするの?」
「ちゃんと聞きたかったらまず自分から名乗れよーーーーーーーーー?
 自己紹介してから相手をリラックスさせてやるのが大切だよー。どこの馬の骨ともわからない奴に食べられる恐怖を考えてみろよーーー? 氏素性がわかって食べてもらっても安心だと思ったときに、食べ物は初めて美味しくなるからねーーーーーー。ちゃんと相手の気持ちを考えるクセをつけろよー?」
「それもそうねあーた、自己紹介してみるわね? 」

それでわたしは抹茶白玉あずきゼリー全体に向かって、自己紹介をしました。
わたしの名前や、家族構成や主人の仕事の話やなれそめ、それからおまーちゃまRがお墓参りに行ってることやぴかスがごはんを食べるのに何ピカンもかかることなど、なるべくわたしの身の回りのことを上から目線ではなく、同じ目線にたって紹介しました(結構時間がかかった)。
その後、抹茶白玉あずきゼリー(栗入り)をひとりずつに分けて、抹茶ゼリー、白玉、あずき、栗のそれぞれに名前を聞きました。
白玉には、緑色に染まっていたので特に注意深く聞きました。
すると、こう言ったのです。
「自分はマスカットっす。」
「はっ? いやだ、あーた白玉だんごじゃあないの?」
「マスカットっす。」
「いやだ、じゃあ名字は?  わたしはシヨミ。あーたの名字は?」
「白玉っす。」
「いやだ、名字から名前まで続けて言ってみてごらんなさいよ?」
「自分のなまえは白玉マスカットっす。」
いやだ、あきれた。

わたしはまた半分うたた寝をし始めた主人に言いました。
「どうすればいいのあーた? この白玉だんご、じぶんはマスカットって名前だって言ってるけど?」
「あーーーーーー白玉さんだろー?  マスカットっていう名前はおしゃれだよねー? でもあくまでも白玉だんごだぞーーーーーー。よーく声を聴いてやれよーーーーー? 美味しさで応えてくれるよー?」
「わかったわ。あーたはマスカットさん。緑色に染まったマスカット仕立ての白玉だんごね?」
「そうっす。白玉マスカットっす。」

よくよく話しを聞いたあとに、わたしは白玉だんごをぽーんと口に入れてみました。
すると、本当に美味しい白玉だんごでした。 
主人の教えは、本当に深いと思いました。
時間はかかるけど、食べ物を美味しくいただくには食べ物の声を聞く、というのがとても大切です。
メディスンマンのように、わたしはこれからも食べ物の声を聴き、美味しさで応えてもらえるりっぱなお嫁さんでいこうと思います。
そして、毎朝美味しいおめざを食べつづけていきたいと思います。
by gab_golden | 2011-08-13 08:57 | ガブ子