虹の橋を戻って。


by gab_golden
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なまむぎなまごめなまたまご---むかしばなし

あるところに、子ギツネどんの妹と気の弱いオオカミのお兄さんが両親といっしょに暮らしていました。
ある日、おかあさんもおとうさんも留守にするので、ふたりは協力してお留守番をすることになりました。
昼間はあかるい光が窓からたくさんはいってくるので、ふたりはゴキゲンで遊んでいました。
しかし、夜になると、部屋はほの暗くなり、お腹もすいてきてふたりはだんだん寂しくなってきました。
子ギツネどんはおもしろい遊びはなにかないかと、いっしょうけんめい知恵を絞って考えました。
「おにいちゃん、雪の海で泳ぐ遊びをしない?」
それはとってもワクワクするアイデアでした。
今度は気の弱いオオカミが、可愛い妹のためにとびっきりのアイデアを実現させてやる方法を考える番でした。
気の弱いオオカミは、食品庫に行き、あたりを眺め渡しました。
「!いいものが見つかったぞ! 妹が大喜びするよ!」
気の弱いオオカミは、食品庫の棚の上から、お米の袋を「よいしょっ」と下ろしました。10kgのお米はちょっと重かったけれど、頑張りました。
そして、広いリビングルームに引っ張って行き、袋を破って床一面にお米をまいたのです。
子ギツネどんは、大喜びでお米の海に飛び込みました。
「雪だね!一面の雪景色だね!」
子ギツネどんは、お米の海でカエルのように泳ぎました。
泳いで泳いで、泳ぎ抜きました。
気の弱いオオカミは、そんな妹を見てとても嬉しくなりましたが、お腹がペコペコでたまらなくなりましたので、端っこのほうからお米をつぎつぎと食べていきました。
お腹がいっぱいになるまで、お米を食べつづけたのです。

そのうち、玄関のドアが開いておかあさんが帰ってきました。
ニコニコしながら帰ってきましたが、電気をつけて家の中を見渡したとたん、おかあさんの表情はビックリオバケのように変わりました。
「んああああああああーーーーーーー!!!なにこれ!」
気の弱いオオカミは、おかあさんがその次にどんな顔をして何をするのかがわかっていたので、とても悲しくなり、頭を下げて目をつぶりました。
案の定、おかあさんは気の弱いオオカミのことを叱りました。
子ギツネどんはお米の海で泳ぎつづけています。
事態がよくわかっていないようでした。
ひどく叱られたオオカミは、その翌日中お腹をこわし、リゾットのようなウンチを何度もしました。
お腹は痛いし、ゴハンはおあずけです。
気の弱いオオカミは、さらに自信をなくし、おかあさんに抱きついて泣きながら離れようとしませんでした。
子ギツネどんは、言いました。
「へんっしん! 海の王者、まりもっこり!
 …おにいちゃんはなんで叱られたんだろう? なんかあるんだろうね?」
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by gab_golden | 2009-01-24 08:35 | おしゃれ&メイク