虹の橋を戻って。


by gab_golden
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今朝の出走馬のタイムは4.3秒。

朝8時半になると、わたしは水玉のワンピースを着て、幅広のつばの帽子をかぶり、手袋をはめてキッチンの席につきます。まもなく、主人・ザ・馬主も上等のスーツを着て眠そうにあくびをしながら降りてきて、冷蔵庫からどんぐり焼酎を出してわたしのとなりの席につきます。

「あーた、もうそろそろゲートインしてくるわね?」
「あーーーーそうだねーーーー、もう少し待てよーーーー?」

坂の上から金色の毛むくじゃらのものが転がり落ちてきて、わたしが席についたキッチンのテーブルの向こう側の流し台の前の大きなガラス窓の向こうに見える外玄関の前で、身体をゆすりながらピタッととまりました。

鉄のゲートはしまっているので、毛むくじゃらのもの(妹のばびんか)は、今か今かとゲートが開くのを待ちわびている様子。

主人「よーーーし、ゲートインしたな? 4秒の壁をぶち破れよー。。。」

そのうちばびんかは待ちきれずに立ち上がり、両手でゲートをひっかきはじめます。
その瞬間、ゲートが開け放たれるのでした。

わたしと主人・ザ・馬主は思わず立ち上がり、ほんの数秒間の疾走を固唾をのんで見守ります。
1・2・3・4.....
ばびんかは、内玄関のドアの前までを全力で疾走し、主人は懐中時計でタイムを計ります。
「今日は雨模様だから足場も悪いしねーーー、4秒3だったよねーーー。
 よぉーーーし、明日は晴れるようだから、パドックでよく観察して明日の牧場新聞朝刊にはもっといいオッズが載るようにしてやらないとなーーーー? 広告を入れるか!」
と言いながら、主人・ザ・馬主はどんぐり焼酎をクイッと一気呑みして席をたち、
「風呂!」
と言って奥へ消えていきました。

ガブ子です。
これがわたしの最近の毎朝の様子です。
夫婦で競馬に夢中になっていたので、更新が遅れました(爆笑ー!)。
午後までの間、お庭の芝をウロウログルグル歩き回るばびんかを、リビングのガラス越しに眺めながら、主人・ザ・馬主はばびんかの毛艶や、肉付きや、ご機嫌や、お腹の調子を観察して、翌朝の牧場新聞の競馬欄の記事を自ら率先して執筆しています。
明日はエルメスと馬の乾燥フードの広告が入るので、ミカミは折り込みのバイトで早起きしなくてはなりません。
きっと、ミカミはめんどくさそうに雑にチラシを折り込みしながら、時々チラシを眺めては
「チキショー! 馬のエサかよー!」
と、ぼやくに決まっています。
主人・ザ・馬主にそんなことを聞かれたら大目玉をくらうので、小声で言うにちがいありません。
わたしは聞こえないふりをして、弟にハトサブレーを差し入れてやるつもりです。
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by gab_golden | 2014-05-13 18:21 | ガブ子