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虹の橋を戻って。


by gab_golden
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あーぼくだよ。あやくんだよ。

あーぼくのたんじょうびだよ、16さいだよ。
詩をよみます。

題名『16さい』

誰もいない海。ガブ子との愛をたしかめるよ。
ぼくは16歳になったよ。
16年も生きてるとなー、いろんなことがあるよ。
ぼくはだいたいアメリカで生まれたアメリカじんだからね。
英語も耳にしたぞ。
子供のころにはピットブルに咬まれてなー、
九死に一生を得たぞ。
マミーは遠く日本から気功師に気を送るように電話でたのんだぞー。
マミーは分厚いVOGUEをぼくにぶっつけて「静かにしなさい!一緒に暮らせなくなるよ!」と言ったけど、
ぼくは静かになることは16年間拒否して来たよ。
静かにしているとな、ガブ子にこの気持ちが伝わらないからなー。
やがてぼくは日本に来て、ガブ子にちょっかいを出して結婚することに成功したよ。
幸せな日々だったな。
二人で並んで世界に吠えたよ。
ガブ子は逝ってしまったけどなー、今でもときどきぼくに会いにおじいちゃまの仏壇を通って帰ってくるよ。
特にお仏壇に美味しい菓子が供えてあるときはなー、すぐに帰ってくるよ。
ぼくはガブ子が買いまくった様々なもののお支払いをしてまわるのが大好きだったよ。
現金主義でなー。
きちんきちんと支払うのが、ぼくは大好きだったよ。
あーいまは男やもめになったからなー。
もうガブ子の声が耳で聞こえなくとも 心で聞こえるからなー、
耳は半分閉じることにしたよ。
(ちょっとなー、フウちゃんがいい感じに太ってきたからまた恋をするかもしれないけどな)
あーぼくは16歳。
ローストビーフを食べるよ。

詩を終わります。
by gab_golden | 2008-05-20 08:02 | おしゃれ&メイク