先日、ばびんかが泊まりにきていた夜に、わたしとピカすとばびんかで並んで寝ていたら、ピカすが寝言を言い始めました。
ガブ子です。
「ちょっと! アーRやん! そんなに吠えたら一緒に暮らせなくなるんだからねっ! 静かにしなさい! アーRやん!」
激しく歯ぎしりしながら、夢の中で主人・ザ・ファンタジーを叱っている様子です。
「訴えられたらおしまいなんだからねっ! えいっ!! うぇーーーーーーーん!(泣)」
あぁーーーーー、やっちゃった。。。
と、わたしはおもいました。
えぃっ一!!っと言った後に泣くのは、主人・ザ・ファンタジーに分厚いVOGUEを投げつけてびっくりさせ、黙った主人を見てそんなことをしてしまった自分を自分で責めるピカすのいつものパターンです。
New York のアパートメントで暮らしていた主人が子供時代の夢を見ているにちがいありません。
そんなことを知らないばびんかは薄眼をあけて、聞こえないふりをしてじぃーーーっとしています。
「もう知らないからね!」
バタンっ!! 痛てっ!
ドアを思いっきり閉めて、自分のお部屋に閉じこもってしまったみたいです。
ピカすは涙を流しながら、もごもご言って寝てしまいました。
わたしは主人・ザ・ファンタジーが仕事をしている(夜中に書き物をしている(たぶん、牧場新聞の社説))部屋にそっと行き、
「あーた、またピカすがあーたにVOGUE投げてるシーンみたいだけど。」
と、言いました。
「おまい、それは20年以上も前の話だぞーーーーー。マミーはまだそんな夢を見ているのかーーー?」
「あーた、ピカすのことマミーって呼んでるの呼んでないの?」
「マミーだぞー。」
「あーたなんだかそれ沖縄の豆腐みたいね? わたしもう寝るわね?」
翌朝、ばびんかはピカすと手をつないで起きてきましたが、ピカすの爪を見てびっくりして聞きました。
「あーピカちゃん、そのおてて、どこかではさんじゃった? お爪が真っ黒だよ? 血豆だよ?」


ピカすは夢の中で、扉をバタンっと閉めたときに、指を全部はさんだにちがいありません。
痛てっ!!と叫んだときです。
主人は20年前に、そんな少年時代を送っていたのだそうです。
よくがんばったわよーーーーー。
しみじみ、しみじみ。。。